2008/06/07

僧侶と信徒

 お坊さんの法話をうかがう機会がありました。といっても私はどちらかというと部外者で、他の多くは信徒さんのようです。お話しは面白かったしためになりましたが、私が感心したのは、聴衆が実に熱心にお話しに聞き入っていることでした。お坊さんのお話しに深くうなずき、お坊さんのお話が活気づいてくると笑いもしばしば。これだけ明確なフィードバックがあれば、話すのは楽しいだろうな、とうらやましくなりました。学生も、会社員も、これほどまでに反応しません・・・・
 これをカレンシーの交換で考えてみましょう。信徒さんや檀家さんは、お坊さんになんらかのありがたみを感じている。ある人は相談に乗ってもらった、ある人は親の最期にお世話になった、またある人はお坊さんのお話に救われたなど、なにかありがたい思いをしたに違いありません。それで今度は、お世話になっているお寺やお坊さんのために奉仕する。今日、みなさんがお話を熱心に聞いていたのも、お坊さんにお返ししているといえます。熱心に聴いている聴衆を見れば、ますますいいお話しをしたくなる。こうしてカレンシーが交換され、双方の関係が深まっていくのでしょうね。
 こう考えると、授業で学生が話しを聞かない理由も説明できます。ありがたみが足りない、ということかな(^_^;)

 

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