2008/06/21

本気かどうか


 これからリーダーとして期待される数十人の人たちに、この2週間お会いしてきました。今週後半は体験学習(Project Adventure)を使って、リーダーシップ開発に臨みます。ところが、アクティビティのパフォーマンスは、いまひとつでした。
 最後に実施したのは、スパイダーウェブというアクティビティ。くもの巣のようにはられたロープをくぐって、チーム全員が反対側に抜け出すというものです。メンバー全員が協力に結束しない限り目標達成できません、ここまではかなりの結束を見せていたチームが、ここでくずれてしまいました。いろいろなアイデアが出てきても、なかなか実行に移せない。つまり、メンバー相互の影響力が低い状態です。
 今回感じたのは、結局のところリーダーがチームとしての成果を、本気で求めない限り、メンバーは動かないということです。昨日までのメンバーには、何かためらいのようなものを感じました。遠慮と言ってもいいでしょう。この遠慮やためらいが、他者に対する影響力を低下させてしまう。結果的に、思ったほど動かない。リーダーは、本気でなければならない、これで死ぬ覚悟も必要にちがいない。あらためて思わされました。
 では、この覚悟はどこから出てくるのでしょうか?どう思われますか?

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

リーダーの本気、とても大事だと思います。リーダーがチームに真剣に求めることも大事でしょうが、どうでしょう、求められる側は、求める側に対してシビアな目で見ていることが多いように思います。求めるのなら、求めるだけのことをリーダーのあなたはしてるのですか?という感じでしょうか。そういう時は、リーダー自身がまず、一人でもやり遂げるぞという気概にあふれているようだと、それに打たれるというか、私ならそれでやる気になります。そういう仕掛けのうまい上司の下では、ハードワークでも不思議と楽しいですよ。こういうのも、交換なのでしょうね?

naruhide さんのコメント...

 ヤマネズミさん、またまたコメントありがとうございます!
 リーダーがやりとげるぞ、という姿勢を示すこと。これがカレンシーになる、ということですね。なるほど・・・。
 こう考えてみるのはどうでしょうか?実はリーダーひとりでやりとげられるはずがない。リーダーはメンバーの能力を必要としています。それにもかかわらず、ひとりで飛び出していく。これは、メンバーがやってくれる、と信頼していることを示す、なによりの行動といえます。この「信頼」がカレンシーになっているということです。
 Project Adventureで、パンパーポールというアクティビティがあります。これは高さ8メートルぐらいのところから、空中ブランコに向けて飛び出すのです。もちろん、命綱を他のメンバーがビレイしていますから、安全です。しかしなかなか恐い。このアクティビティのポイントは、綱を握っているメンバーを信頼していることです。この関係を思い出しました。
 コメント拝見し、あらためて相手を信頼しているかと、自分に問わなければならないと思いました。

匿名 さんのコメント...

コメント、ありがとうございます。『求める前にこちらから差し出す』こと自体が大きなカレンシーになると以前、聞きました。そういうつもりでした。でも、「・・実はリーダーひとりでやりとげられるはずがない。リーダーはメンバーの能力を必要としています。それにもかかわらず、ひとりで飛び出していく。これは、メンバーがやってくれる、と信頼していることを示す、なによりの行動といえます。この「信頼」がカレンシーになっている・・」これ、面白いですね。確かにこういう面もあるでしょうね。気がつきませんでした。チームで何かをやり遂げるには、メンバーが同じ方向を向いて走る(平行の形・縦方向)と、メンバー同士でやり取りする(お互いに向き合う形・横方向)の、両方が必要だってことかな。。チームについて、少し考えさせられました。ありがとうございました。

naruhide さんのコメント...

コメントありがとうございます。
真剣に向き合わなければならないのだと思います。仕事に対しても、相手に対しても。それが影響力を高め、チームの力を高めるのでしょう。
「影響力の法則」第1、第2の法則につながります。