2008/06/12

信任

 昨日参議院で問責された首相が、今日は衆議院で信任されました。信任決議は、平成4年宮沢内閣以来だそうです。
 この信任決議。どう考えても首相から「私を信任してください」と頼んだりはしません。与党が気を利かせて(?)やってくれたものです。首相にはどのように感じられたでしょうか?私がこのようにして仲間に信任されたのなら、それはもうありがたい、救われたと思います。つまり大きなカレンシーです。首相がどう感じたかわかりませんが、「信任しなくともよい」などと断ることはできないはずです。内閣の安定は、与党にとっても重要のはず。断れないうちに、大きなカレンシーをつかまされてしまうのです。
 こうなると、首相はもう与党のいうことを断れませんね。お返ししなければならない。こうしてしがらみができていき、「改革」は遅れるのでしょう。みんなにいい顔していては、変化を進めるのは難しくなりますから。こうして変革への影響力は低下していくのでしょう。小泉さんが懐かしいですね。

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