2008/07/13

アンサンブル

 ラテンパーカッションを習っています。このお話、以前もしましたね。今日はいつもの呉成徹先生ではなく、先生の先生石川武先生の指導を受けました。パーカッション教育の第一人者。もちろんプレーヤーとしても第一級。1対2で学べるなんて、贅沢だなあ。
 さて、今日はアンサンブル。まずは、ポンチョ・サンチェスのかっこいいラテン・ジャズを聴いて、マンボのアンサンブルパターンを学び、次いでわれわれもコンガ、ボンゴ、ティンバレスで臨みます。ひとつは先生がプレイするので、全く問題なし。あとのふたつは私たちなので、なかなか大変です。だいたいプレイするのに精一杯で、他のプレーヤーの音を聴いていない。だからあわせられない、ということになります。
 先生によると、これは隣の音を聴いているのが大切なのだと。それであわせていけばよい。隣はどうしているかというと、また隣を聴いている。こうしてあわせていくのだそうです。自分の演奏だけでは不足なのですね。まあ、あたりまえですけど。これは、やはりアンサンブルにはカレンシーの交換がある。ひとつの音楽になるっていいですね。実はここでひとつの世界ができているのです。あわせられると、気持ちいい。これがカレンシーとなる。ここで、互いに影響をおよぼしあっているのは、やはり創造性を発揮するプロセスそのものという気がします。下手な私でも、あわせられると気持ちいいですよ。その理由は、こんなところにあるんじゃないかと思います。
 先生が学校で言っているのは、「プロになるなら仲のいい同志で組め」ということだとか。それが望ましいですよね。今のビジネスの現実は、仲の良い悪いでなく、とにかくあったこともない人と組まされてしまいます。ここにチャレンジがあるし、影響力の法則の出番もあると考えます。やはり、隣の音を互いによく聴くことだな、と思った次第です。

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