2008/07/29

信頼関係と影響力

 私たち、信頼できる相手の話なら聞いてもよい、と考えるのではないかと思いますが、みなさんいかがでしょうか?これは言い換えると、信頼でいる人から影響を受けやすいと言うことです。「彼が言うんだから、間違いないだろう」とよく言いますよね。部下が話しを聴くリーダーも、信頼される人と言っていいでしょう。ジョン・コッター教授は、信頼を積めば「信頼預金」になり、影響力につながると表現しています。スティーブン・コヴィー博士は「信頼残高」という表現も使っています。要するに、人を動かしたければ、日頃からの信頼関係がとても重要だということです。
 先日、以前勤務した会社で他部門のマネジャーだったかたから、うちの会社で研修をやってくれ、といわれたときは、嬉しかったですね。当時私ごときが信頼に値したのかな。これはとても大きなカレンシーでしょう?こうなると思い切りお返ししなければ、と思います。レシプロシティの法則はやはり働いています。相手の立場を考えたら、こうした方がいいんじゃないか、などというアイデアも湧いてきます。彼の意図に応えられれば、また信頼されるというもの。ビジネスはそうやって動いているわけです。このあたりを、社会心理学者で北海道大学教授の山岸俊男博士は、商人の原理で社会関係が豊かになる、というような論理で説明されています。商売が人を磨く、という主旨のことを、松下幸之助氏、稲盛和夫氏など、多くの経営者が述べています。商売に限らず、何でもやりとげれば当然と思います。

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