2008/08/23

グローバルな視点 1

 「影響力の法則セミナー」に参加された方のフォローアップのために、静岡までうかがいました。たまたま事業所が近所のかたが参加されていたのです。おふたりはエレクトロニクスメーカーと精密機器メーカーのプロジェクトマネジャーです。それぞれ学んだことを試行錯誤されたり、無意識に実践していたり、それなりに成果があったと手応えを感じました。
 おふたりのうちおひとりは、海外の拠点の品質管理のレベルを日本並みにすることが課題です。ところが、買収した海外企業の、プライド高い技術者は、いくら本社のマネジャーだからといって真剣に話しを聞くとは限りません。そこで、カレンシーの交換を意識されたのだそうです。「何を渡そうか、何を返そうか」と。相手がカレンシーと感じれば、こちらの期待に応えてくれる可能性も高まります。結局どうしたかというと、先方に役立つだろう手法とアイデアをフリップチャートに書き、部下に英訳させて説明したのです。これが効きました。「話しは聞くが何もしない」と思われていた「日本人マネジャー」。しかし、彼は他とは違うところを示したのです。話の途中から真剣みが高まり、最後には耳を傾けてくれるようになったのだそうです。相手の立場に立つことは必ずしも容易ではない。しかし真剣に考えれば、相手も動いてくれる。この発見こそ多くの悩めるリーダーにとって、大きな成果ではないでしょうか。
 この方、仕事に対する見方が大きく変化しているように感じました。次回続けましょう。

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