2008/08/01

編集者の仕事

 今日は「ステークホルダーマネジメント」セミナーを実施してきました。ステークホルダーマネジメントは、プロジェクトマネジメントの一領域です。そこに影響力の法則で応えようというものです。その中に、今回初めて編集者の方が参加しました。編集者はプロジェクトマネジャーとはもちろん違いますが、やっかいな人々の協力を得なければならないという点で、ステークホルダーマネジメントしていると言えます。
 最大の課題は、ライターに期日までに書かせることだそうです。それも良い内容を本気で書いてもらわなければならない。そのためには、もちろん原稿に対して報酬を支払うのですが、記事を書けばライターとしての評価が上げること、また仕事の機会が与えられること、多くの人の目にとまることなど、編集者がライターに渡すカレンシーがいくつもあることに気づかされました。良い記事を書けば、ライターにとってキャリアのチャンスが拡がるのです。そう感じる人は、真剣に良い仕事をするに違いありません。こうしてカレンシーの交換を繰り返していくうちに、信頼関係を築けるのでしょう。ですから、編集者としてはライターに誠実に接しなければならないなと思いました。
 ところで、新聞記者出身の彼が言うには、新聞よりも雑誌の方がウラをとっているのだとか。それを聞いた一同は一様に驚かされました。みんな逆だと思っていたからです。雑誌の方針によるのかもしれませんが、ちょっと意外。そうなんだ。

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