2008/11/13

叱る

 ああ、やってしまった。大学の授業で、学生が落ち着かないので、怒ってしまいました。「でてけー」などといって、いいながら嫌だなーと思ったんだけど、いった方がいいと思って。
 叱るというのは、叱る側にも大きなリスクがあります。相手が誤解すればその後ついてこなくなるし、部下からの評価もあり得る現代組織では、マイナス評価をいただく可能性もあります。なにより自分をさらけ出さなければならない。今日はそういう意味では少し危ないと感じました。最初に叱ったとき、学生が飲み込めていなかったからです。何で叱られるのか。その反応を見てからは、今度はこちらがエッジに立っている気持ちになりました。「やばい、やりすぎた」ひとつまちがえば、言葉の暴力となります。
 そこで、なぜこんなにも怒るほど叱るのか、心を込めて説きました。ほんとうにそうです。また景気が悪化して学生の採用は厳しくなるでしょう。連日ニュースでも内定取り消しとか、きな臭い話しをしています。2010年以降、採用状況は厳しくなること間違いありません。基本的には、組織はリストラ傾向にあるのです。段階の世代が大量に退職したという大企業でも、戦略的な人材以外は機械がやってくれるか、外注しています。本気でないひとは採用されないでしょう。自分が採用担当者だったら、ほんとうに会社に貢献する人以外は不要だし、幹部に引き合わせたくもない。平均的な学生を紹介したら、採用担当者は責められるのですから。そんな厳しい環境でも、彼らには、ハンディをものともせずに社会にこぎ出してほしいし、幸福なキャリアを送ってほしい。望む仕事にたどり着いてほしいのです。ですから、そのようなこちらの意図を、説明しました。わかってくれたんじゃないかな。それで一安心。
 でも、叱るのは疲れます。疲れたとしてもやらなければいけないときがある。目が覚める、ものの見方が変わる。そんなしかり方をしていきたいものです。来週からは、こちらも自分で言った以上のことをしていきましょう。大きなカレンシーの交換になるといいですが・・・

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