2008/09/20

カルトな(元)販売員

 ファシリテーターという仕事柄、長時間履いていられる靴を選んできたものの、私は今までそれほど靴には関心がありませんでした。ですから、雑誌にある4万とか5万とか10何万とかする高価な靴を選ぶなんて・・・と思ってきたものです。
 でも、今回縁あってメフィストに出会い、ちょっとした衝撃を受けています。これはまったく別物なのです。ご存じの方はご存じでしょう。メフィスト。フランスの健康シューズです。工程の3分の2ぐらいが手仕事なので、高級品。味わいがあります。今まで履いてきた靴の2倍ぐらいの値段。
 昨日は、都内某所で何足かのメフィストを試着する機会に恵まれました。ここで以前メフィストを販売していたという方とお話しをしました。すでに百貨店を定年退職しているのに、あれはボランティアで見えているのでしょうか。他のお客に靴の選び方、履き方、手入れの仕方などを楽しそうに話してまわっているのです。うかがってみると、靴のデザインにはひとつひとつ機能的な意味があります。まずはここが選ぶポイント。それから履き方はかかとから合わせて、と。こういうお話しを、実に楽しそうになさるのです。「こっちより、こっちだ」などといわれると、そうに違いない、と思ってしまいます。お勧めはどれか、とうかがったところ、1-2足選んでくれました。結局それらを買ったのです。
 いやあ、影響力のある方で。やはり楽しそうに話すと真実味を感じます。好きなこと大きな力になりますね。大いに靴に興味が湧いてきました。ちなみに、他のお客さん同士が靴自慢などしているので驚きました。ぜひ多くのかたに試していただきたいものです。

2008/09/19

独裁社長

 またしても食品問題が起こっています。今度はコメ。今日の報道によると、コンビニのおにぎりにもなっていたとか。どこまで流通しているのでしょうか。先日、分子生物学者で「生物と無生物のあいだ」の著者、福岡伸一氏が、どこかのコラムで書いていました。混ぜものは恐い。どこまで拡がってしまうかわからない、といったことでした。(彼はBSE汚染の研究をされていたと思います。とても美しい文章を書く科学者でいつも感心します)その時の福岡氏の論旨は、だから二酸化炭素の排出権取引には疑問がある。混ぜてしまえばわからない、と・・・
 さて、こうして食品問題が起きるたびに社長が出てきて頭を下げますが、彼らの顔が似ているのに驚きます。それは、ウソをつき通してそういう顔になったのか、いよいよ告白するのでそういう顔になったのか。確かに言えるのは、部下に強要してきた独裁者としてのマネジメントでしょう。興味深いのは、やはりそんな上役には何も言えないものなのか・・・・言えないだろうな。でも、何も言わなかったことを悔やんでいるだろうな。みんな解雇されてしまいましたよね。「影響力の法則」で上司に物言う方法にヒントが得られたら・・・これも私が何とかしていきたい課題のひとつです。

2008/09/17

麻生氏で決まりか

 前回からなんと2週間以上もたってしまいました。なにごとも、ちょっと油断すると時間が流れるのは早い・・・
 さて、前回からの続きのトピックでいうと、自民党の総裁選挙でしょう。(ちょっとこじつけ)一昨日の読売、今日の朝日と各紙は「麻生氏が過半数」と分析しています。過去に何度も挑戦した人が、この選挙に勝つ、という形は、小泉元首相を思い出しますね。
 麻生氏のことを存じているわけではありませんが、以前彼の部下だった方の話しを聞いたことがあります。麻生グループには数千人の社員がいるが、麻生太郎氏はすべての従業員の顔と名前が一致するのだそうです。その方によると、すれ違いざまに「よっ、今日奥さんの誕生日だったよな」とか言われて(このような言い方かどうかは不明)、部下たちはみなじーんと来てしまうのだそうです。そして、太郎さんのためにがんばろうと。なんという、(美しい)カレンシーの交換か!こんなこと誰にでもできるわけではないでしょう。少なくとも、従業員を大事にしていなければできないですね。部下はそう感じるから、これは大きなカレンシーになります。
 私はなんとなくジョージ・W・ブッシュ米国大統領と似ている気がします。あのマンガの話しとかが、なんとなく。多くの若者にとって、「総理大臣がマンガ読んでる」のは、大きな救いでしょう。他の大人がマンガなんか読むな、といっても「総理も読んでますよ」と言える。これはもっと大きなカレンシーかもしれないな。