2008/10/02

今日から後期の授業

 私は、週1回大学の授業をもっています。今日から後期が始まりました。今回は1-4年生とすべてがそろいました。彼らのキャリアにどのようにプラスの影響をおよぼせるか。1回目の授業では、いつもばらばらな感じですが、今日は思い切ってチャレンジしました。全員の心に届くように意識して。彼らにはできる、と信じて、思い切りぶつかってみようというわけです。どういう変化があるか楽しみです。

2008/09/29

日経システムズ誌に記事が載りました

 『日経Systems』10月号(日経BP社)に、私と同僚入江の記事が載りました。38-39ページです。タイトルは「カレンシーの交換、その一言がリーダーシップの源になる」です。お読みいただければ幸いです。

年上の部下

 年上の、あるいは自分よりも専門能力の高い部下、メンバーにどう対応するか。今日出会ったプロジェクトリーダーの方は、メンバーが情報を抱えてしまっており、組織運営に苦労していました。はっきりと「会社のためには文書にしない」といっているのだそうです。
 一方、今年入社した若者が、思ったように力を発揮できずに苦労しているリーダーにも会いました。この若者、大学院をでて入社した期待のホープだったのだそうです。「元気がいい」というふれこみでした。でも今は、すっかり元気をなくしているとか。
 ちょうど、ヴィクトール・フランクルを読み返していたところ。フランクルは、ナチスによる強制収容所における人間の心理を、囚人として観察した、心理学者で精神科医です。彼は、意味への意志を見いだすことが、虚無感から脱却できるかどうかを左右すると述べています。私たち、毎日の仕事を通じて意味を見失っていくところがあります。でもふとした出会いから、生きること、働くことの意味を再発見できます。たとえば、お客さんの感謝の声を聞いたり、子供の成長を感じたり。「ああ、このために生きているんだ」と思うと、生きる喜びが湧いてきます。
 彼らに生きる喜びを感じさせることができれば、そのときリーダーシップを発揮したといえるでしょう。意味を感じさせることこそ、大きなカレンシーです。あす、ふたりが何かきっかけを掴んでくれるとよいのですが。