2009/07/05

安息日


 ユダヤ教徒のみなさんには、安息日があると聞いています。聞いています、というのは、彼らが本当に忠実に安息日を送っているところを見たことがないので・・・私の知るユダヤ教徒のおふたりも、日曜日にメールが返ってきます。

 それはともかく今日は休ませてもらうことにしました。まず、早朝成田山の護摩修行にお参りし、そのあとはひたすら脱力。TSUTAYAでコメディを借りてきて2本観ました。そのうちのひとつは、"Analyze this"。マフィアの親分が抑鬱症で意思決定ができなくなり、精神分析医にかかるというもの。10年ぐらい前の作品でしょう。以前観た記憶があります。全編笑えますが、イタリア人たちのなかで、分析医だけがユダヤ人だというのが、ステレオタイプですね。(私もニューヨークでユダヤ人の著名なセラピストの方にカウンセリングを教わったことがあります)

 この最後のシーンが印象的。投獄されている親分から、そのお返しに至れり尽くせりのサービスがある。たとえば、バンドが家に来ている。生のバンドで新婚の精神分析医夫婦は踊るのです。バンドリーダーのひとこと「彼から何でもやってくれと頼まれていますから」。

 いやー、これは大きなカレンシー。受け取れば、マフィアファミリーとの絆を深めることになる。断れば「俺の酒が飲めないのか」状態。どちらもリスクを伴います。

 どうしたものか・・・。悩ましいですね。

 しかし、ここは腹をくくるしかないでしょう。どちらにせよ、血を流さずに解決できることなどないんです。受けてももちろん、仮に断ったとしてもカレンシーが交換されるというわけです。人生にはそういう時期があるんだと、年々痛感します。

 結局日本人の私に安息日はなかった、というわけです。

(写真は成田山参道、正門前でみつけた、インド料理店の看板(緑色部分)。インド人はこんなにしたたか。)

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