2009/09/01

新しい体制

 今日から9月です。多くの地域で学校が始まり、新しいスタートという時ですね。朝晩はすっかり秋の気候ですし。

 選挙は大方の予想通り民主党の圧勝となりました。このような大差のつく小選挙区制を導入したのは、自民党だったはず(正確には細川政権当時のこと。自民党は小選挙区に熱心だったと記憶しています。憲法改正がねらいだったんじゃなかったかな)。まさかこうなるとは思わなかったでしょう。諸行は無常なり、なんですね。

 民主党は国家戦略局をつくり、各省庁に国会議員を100名以上送り込む、という大胆な行動に出そうです。やはり政権が交代したからには、行政に変わっていただかなければ意味がない、というわけでしょう。個人的には、今まで力があるのに芽が出なかった役人とか、ゴマすりが苦手で主流から外され干されてきた官僚たちが、活き活きして力を発揮することを期待しています。私は敗者復活話が好きですから。

 とはいえ、これは大変なチャレンジです。最後は行政が仕事するのです。彼らを敵にまわしてしまえば、ほしい結果は得られなくなるでしょう。買収した会社の経営がうまくいかないこと、しばしばありますね。そういう親会社から派遣された経営者は、「こちらが上だ、言うことを聞け」という態度で乗り込むものです。そうすると、従業員が敵になってしまう。まずプライドの高い優秀な人が辞めてしまったりして、期待される組織のポテンシャルが下がる。同じようなことにならないといいですね。
 議員のみなさんには、ぜひ影響力を発揮して、官僚をうならせ、味方につけて、効率よく政権運営してほしいものです。役所のポテンシャルを更に引き出せれば、本当の変化が起こせるでしょう。そのためには、みなさんの身を切るような努力が必要なのだと思います。

 一方、3党連立も努力のしどころです。相手に無理難題を押しつけたいでしょうが、そこはいったん納めるのが大人の対応だと思います。相手に妥協させられたと感じさせれば、連立は4年続かないんじゃないかなあ。

 これは、企業の買収や提携からの類推で考えられますね。