2010/01/18

小沢氏を動かせるか

 民主党幹事長小沢一郎氏は難しい状況に立たされています。真実はわかりませんが、いろいろあるのでしょう。しかし日本経済新聞を見ると、党内に小沢氏に何か言える人はほとんどいないようです。これまで小沢氏に頼り切っている議員が多いのだと思われます。言い換えるとカレンシーをもらいっぱなしなので、逆に何もできないのだと言えるでしょう。そんななか小沢氏に批判的な「七奉行」なるグループが現実的な対応を試みているのは、頼もしいと言えます。

 さて、私たちが小沢氏の配下にあって、この”独裁者”に検察の捜査に協力するよう進言しなければならないとしたらどうしましょうか。一つ間違えればどんな冷や飯を食わされるかわからない。慎重に進めなければなりません。どうしましょうか?

 まずは、小沢氏の立場に立って考えてみましょう。
1 彼はなぜ俺だけが、と思っているかもしれません。彼の恩師田中角栄氏も金の問題で政治生命を絶たれました。氏から見れば検察の陰謀に見えてしまうのかもしれません。検察当局への対決姿勢をあらわにしていますね。
2 一方あのような一見豪傑でも、今夜は眠れないかもしれない。側近が逮捕されていくというのは相当なプレッシャーのはずです。ところで、彼の大きな目標は、政治改革と言われています。たぶん、そのために金を集めていたのでしょう。
3 小沢氏は実は理想主義者であるとも言われています。問題意識も高い。官僚支配を打破するというのは、彼の政治家としての大きな使命のはずです。しかしこのままでは、その政治改革がとまってしまう。焦るでしょう。
4 党内外のだれが敵か、疑心暗鬼にもなるでしょう。
5 彼の政治スタイルを大きく変えることは難しいかもしれません。この方法しか知らないのですから。
などまずは思い浮かびます。

 彼を動かせるとしたら、「こいつは味方」だと確信されることが前提です。そのような真の腹心を相次いで検察に奪われてしまった。となると、今こそ信頼できる人材を求めているはずです。また、彼の考える政治改革を進めることを請け合う必要もあるでしょう。党内結束して必ず成し遂げると。ただ、それらを実績で示せないと難しいかもしれません。おそらく疑り深い人です。そういう意味では、これまでの実績も重要。それこそ「七奉行」の話しなど聴きません。私にはもちろん無理です(笑)。
できるとしたら、管財務相ぐらいでしょうね。小沢氏の懐に飛び込み氏を支えようという態度を維持しつつ、また小沢氏と目指す方向が似ていながら、全く異なるアプローチで実績を積み、微妙な距離を保っています。小沢氏がもっとも買っている人物かもしれません。小沢氏を動かそうとしたら、管氏のような関わり方が有効、と考えています。

 さてどうなるか。

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