2010/01/24

日本の命運?

 NHKスペシャルは、日本のビジネスの命運、といったタイトルで、かつて世界No.1だった日本のテレビ産業の努力について伝えていました。現在では日本メーカーのシェア36%ぐらいなんですね。かわって韓国らアジア勢が50%をしめるようになってきています。日本メーカーは多機能化、あるいはモジュール提供にシフトとしようとしているようです。

 前者は多難かな、という印象を受けました。セルプロセッサーによる超高機能テレビはそれなりに魅力があるものの、本当に求められているのかなあ、と。すぐに追いつかれてしまうし・・・。ただ、複雑化に伴い社内外のコミュニケーションが頻繁になっていることには目を奪われます。現場での改善(設計後という意味だと思います)が、3000件を越えたということですから。大変な組織能力だと感心しました。

 一方、ラジオモジュールをテレビに内蔵する、というJVCケンウッドの提案は、従来の完成品メーカーにはない提案です。中国の製造メーカーに売り込み、その企業の顧客に食い込もうとしていました。そうして、ともに利益を分かち合おうというわけです。このような提案ができるということは、この会社はリストラの効果が出ているのかもしれません。

 いずれにせよ、優れた頭脳が求められることにはかわりありません。外国も含めたタレントを統合する組織能力はいよいよ必須。個人も専門能力を高めると同時に、いかにして自らの専門知識をつかって影響力を発揮するかが問われている。番組のメッセージをそのように理解しました。やはり、貴重な若い力を活かしましょう!

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