2010/02/09

無財の七施

 仏教では、財産や地位がなくても人の役に立てる、布施ができると考えます。仏教について教えをいただいている山田忍良先生から、無財の七施について教わりました。先生とお話ししているとたびたびこの話が出ます。

 七施とは、眼施、和顔施、愛語施、身施、心施、牀座施、房舎施です。
眼施とは、温かいまなざしを向けること。和顔施とは、笑顔を施すこと。愛語施とは、温かい言葉をかけること。身施は身体で奉仕する。心施は心配り、牀座施は席を譲ることで、房舎施は雨露しのげる場所を提供すること。

 いずれも、「影響力の法則」ではカレンシーと呼ばれているものです。影響力では返報を考えている。施せば協力が得られる。しかし、現実には何も得られないことが少なくない。がっかりしますよね。ところが、仏教に触れると、カレンシーが帰ってこなくても、その分自分の成長につながるのだ、と考えられます。

 日々の積み重ねが、人生であり、キャリアであると、改めて感じたしだいです。合掌

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