2010/03/09

サタデーナイト・ワークショップ1

 4月から「サタデーナイト・ワークショップ」を実施すると書きました。さっそく興味を持っていただいていて嬉しい限りです。

 ニューヨークのアルバートエリス研究所のカウンセラー養成研修に参加したときのこと。事務局から、「フライデーナイトワークショップ」の案内がありました。國分康孝先生からは、金曜日の夜の「フライデーナイトワークショップ」は見るといいといわれていましたので、楽しみにしていたのです。当日はハリケーン襲来の日でしたが、アッパーイーストの研究所まで、宿からせっせと歩いて向かいました。驚いたことに、会場は満席。80名はいたでしょう。

 壇上には、エリス先生とクライエント1名が対面。カウンセリングが始まります。エリスはいわれているように極めて積極的に介入し、どんどんこうしろこう考えろ指示します。一般的な「傾聴」を軸としたカウンセリングとは大違い。これは聞きしに勝る、と感心したものです。そして、聴衆が二人のやりとりを真剣に聴いているのに感銘を受けました。一段落すると、会場からの意見を募ります。数人が、クライエントにアドバイスします。そしてカウンセリング終結。2時間ほどのセッションで、2名のカウンセリングが行われました。

 感心したのは、多くの聴衆が真剣に人の悩みを聴いていることでした。自分の悩みを重ね合わせていたのでしょう。壇上のクライエントが代理となって、カウンセリングを受ける。そんな体験でした。2回目に行ったときは、すでに先生は90歳を超えており、耳もほとんど聞こえないのですが、それでもヘッドセットをつけてカウンセリングしていました。このときは、別の部屋でモニターを通じてその様子を見ました。年代も性別も肌の色も様々。デート中のカップルもいました。聴衆は120人は来ていました。みんなが、互いに助け合っている、身近なコミュニティという感じでした。

 そんなことを、いつかやってみたいと思っていたのです。
 4月から、フライデーならぬ、「サタデーナイト」のワークショップができるのは、私にとってはとても大きなことです。

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