2010/03/02

オリンピック 佐藤有香の働きにメダルをあげたい

 佐藤有香さんは、今回のオリンピックでアメリカ代表のジェレミー・アボット選手のコーチとしてバンクーバーオリンピックに臨みました。佐藤さんご自身、元オリンピック選手。現在はペアを組んだアメリカ人選手と結婚しミシガンに住んでいるそうです。聞くところによると、アボットが佐藤にコーチを依頼したとか。結果は1年弱たらずの間にアメリカ選手権優勝、今回のオリンピックでは9位と活躍。日本代表小塚選手の佐藤コーチとの父娘対決でも注目されました。

 今回のオリンピックで印象的だったのは、日本選手の多くが世界のコーチについて、指導を受けてきたということ。浅田のタラソワ、織田のモロゾフ、上村にもフィンランド人のヤンネ・ラハテラがいたんですね。外国コーチばかりじゃないですか!外国から教えてもらうばかり、という構図が感じられて、オリンピック中少々残念な気がしていました。そんななか、佐藤さんがアメリカのトップレベルの選手を指導したのは、大いに価値があると思うのです。

 もちろん、日本人が世界中で人材育成に貢献してきたことは誇ってよいと思います。ただ、その多くはトヨタやホンダが、日本式の品質管理とか顧客サービスを教育してきたということ。もちろん、世界のトップ大学で教鞭を執る日本人教授や、グローバル企業の経営に携わっている日本人がいることは知っていますが、まだまだ少数派ですよね。日本式を教えるなら強みを発揮できても、世界標準を教えるとなるととたんに弱くなってしまう。フィギュアスケートという競技で海外の人材を育成している佐藤さんの貢献は、刮目に値するといったいいのではないでしょうか。

 こうして、高度な情報が相互に交換されると、より高いレベルに近づけると思いますよ。

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