コロンボにかかると、容疑者はべらべらしゃべってしまう。いつも、ここが見所だと感じます。どうしてしゃべってしまうか。
1 コロンボはみすぼらしい身なりで、容疑者は自分の方が上だと思ってしまう。
2 コロンボは、容疑者をやたらと持ち上げる。「こりゃ、すごいですね。高いでしょう?」とか。「よく知らない」という顔もする。
3 「うちのかみさんが」と、女房に頭が上がらない情けない男、と思わせる。
コロンボ研究家の方なら、いくらでもあげるんでしょうね。どうですか?
注目すべきは、彼の言動がみんな相手にとってカレンシーになっているという点。「捜査から外されたんですよ」とかいって油断させ、反応をうかがってみたり、有名な「あ、もうひとつ」も。しつこい男が帰っていく、というカレンシーを与えたてちょっと安心したところに、質問する。
これは大変な影響力です。
でもね、これができないんですよね、こちらにプライドがあると。相手よりもいい洋服着ていたかったり、いいクルマに乗っていたかったり、何でも知ってるという顔したり。私もそうですね、人間ができてないんだな。馬鹿の顔をするのも、カレンシーになるんですよね。妻によく言われるんですけど。
0 件のコメント:
コメントを投稿