2010/09/21

就職講座への違和感

 ニュースで雇用の問題を取り上げています。就職講座で既卒者の若者にビジネスマナーを教えています。

 これでいいんでしょうか?

 学生の本分は研究でしょう?勉強と言ってもいい。勉強しているというのは、分からないことに向き合う苦労しているということ。私は週1回大学に行ってキャリア講座を持たせていただいていますが、勉強している学生と、そうでない学生はだいたいわかります。勉強している学生は、問題意識があるから気迫を感じます。この気迫を採用側は見ていますよね。採用難なのかもしれませんが、採用されている人はされている。

 もちろん、力がある人が発見されていない現実もあり、残念に思っています。しかし、分からないことに向き合ってこなかった人がビジネスマナーなど学んでいることが、問題の本質の気がします。世界各国の若者が必死に勉強しているのに、遊んでいる学生は働く場所が無くなっていく。世界で競争なんじゃないか。そこで表面取り繕ったら、表面で生きていると思われて、裏目に出ると思うんだけれども。どうなんでしょう。

 繰り返しますが、若者の就職難を残念に思いますし、気の毒に思います。でも、若者自身と彼らを教育する側が、ビジネスマナーでなんとなるという考えを改めないと、この状況はしばらく続くでしょう。

 では、勉強してこなかった若者はどうするか。いまからでも、何でも難しいことに飛び込んでみるんじゃないか。われわれは、彼らを励ましていきたいと思います。

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