2010/05/24

無責任な取り巻き

 沖縄の問題は、どう収拾するかに焦点が移っている様子。落としどころは決まったんだから、あとは首相が政治生命をかけて働くということでしょう。ところが今日の沖縄県知事との話し合いをテレビで見る限り、命をかけているのは沖縄側。首相はどこか余力を残しています。勝負は先と考えているな。首相が話を決着させるには、沖縄県外の国民に理解をもとめ味方につけるしかないのではないか。世論をバックに同胞とたたかうのは、いい構図ではないですね。また、国民の多くは(私も含めて)「ほれ見たことか」と思っているので、首相を簡単には支持しないでしょう。ああ、自分がまた無責任な国民になっていることに、複雑な気持ちです。

 無責任と言えば、小沢民主党幹事長の発言には、無責任な部下の典型的な言動が見られます。「首相が約束したんだから、県外、国外移設をもう一度検討して」というもの。これは小沢さんが約束させたんじゃなかったかな?他のばらまき策も含めて。上司をその気にさせてはしごを外すのは、会社でもときどき見られますよね。このような部下とはつきあいたくない、と思ってはいるものの、能力があるから外せない部下。言いたいことは言うけれども、決して責任あるポジションに着こうとしない部下。そのくせ、残業代はちゃっかりもらっている。多くの国民は、なんとなく覚えてますよ。

 まずは、こちらの味方につけることを考える。それでもだめなら、やはりどこかに転勤してもらうのでしょう。もっとも安易に後者を選べば、自分のマネジメント力は高まらないし、上司からは能力がないと思われるので最終手段。さて、いかに。続きはPower Up日本語版(7月刊行予定)で。

2010/05/23

デキ女子塾

 フェリス女学院大学で実施してきた、半年間の「デキ女子塾」を終えました。リーダーシップを発揮する女性を育成しようという趣旨。ここで言っているリーダーシップとは、なにもリーダーの役割をとらなかったとしても、集団のなかで責任ある行動をとれる大人を目指す、といった意味です。将来、地域、職場、家庭で責任あるメンバーとして、チームを支える若者に育ってほしい、というのが我々の狙いです。

 参加者に話を聴いてみると、サークル、ボランティア活動、アルバイトなど、日常生活での取り組み方が変わったのが印象的。人との関わり方が、受け身から能動的なものに変わると、協力者が増えて、仕事がスムーズに進むようになる。するといい成果が出るからおもしろくなる、というのです。そう、おもしろくなったら、それが自分の仕事だと思って、もっと深めていったらいいね。深めると、自信が感じられ、気持ちよく他人と話ができるようになる。そうして、もっとおもしろく仕事ができるようになる、でしょう?

 要するに、プログラムはきっかけに過ぎず、いかに日常で学べるかが大切。チャレンジとリフレクションと。

 このプログラムに参加した学生は、ちょっとつかんでますよ。企業もこういう学生がほしいんじゃないかな。あと1年半、この調子でがんばれ!