2010/05/31

見えない現実

 昨日の朝日新聞土曜版"be"に、内田樹氏のインタビューが載っていました。そのなかに、「女子大でリーダーシップを教えるなんてつまらない」という趣旨のお話がありました。実はこのご意見、私先生のブログでたまたま拝見したことがあります。「女子学生、リーダーシップ」のような検索をかけて、あたったコメントでした。私は女子大でリーダーシップ開発プログラムを実施していたので、少々不愉快な思いで、とはいえ何か引っかかるものを感じながら、やり過ごしました。というのは、私が言うリーダーシップとは、いわゆる「セルフリーダーシップ」であり、上役が部下に向かって発揮するようなものを意味しているわけではありません。だから、そういう意見もあるだろう、と。でも、今回はやり過ごせなかったな。氏のご意見に全面賛成ではありませんが、無視してはいけない。

 今回そのプログラムを終えて、プログラムの有用性は改めて確認できました。しかし、参加者のコメントを見ると、プログラムの趣旨とはっきり一致していないかもしれない。プログラムの趣旨に一致する学生を捜し出そうとしていないか。本当に求められていることは別にあるのではないだろうか。自分の都合のよいように現実を見たいところがないか。

 今後、評価のプロセスに入りますから注意していかなければ。本当に自分の都合がいいようにしたくなりますからね!